皆さんが使っている携帯電話の電波LTE(Long Term Evolution)
"4G"
とか"5G"
と"Wi-Fi"をどのように使い分けたら良いのでしょうか?
※規格の詳細はウィキペディアへリンクを貼っておきますので、ご参照下さい。
同じ、電波という無線環境としては同じですが、規格が大きく違います。
携帯電話の電波としては4Gとか5Gと言われているLTE技術による通話、データ通信手段として利用
されている広域の公共電波ですが、Wi-Fiと言われている電波はごく限られた領域だけに利用できる
プライベートな電波です。
携帯電話を家の中でWi-Fi接続でない場合、LTEという電波を使っていることになりますので、インターネット
を利用する場合などはLTEという電波を使ったパケットデータ通信になるため、パケット課金の対象としてカウント
されてしまいます。
そのため、携帯電話の契約にもよりますが、ある一定のパケット量を超えると料金が追加加算されたり、通信速度
制限を受けたりする場合があります。
それに引き換え、家の中とかWi-Fiスポットなどで携帯電話をWi-Fi接続で利用した場合、LTEという公共
電波を利用しませんので、パケットカウントされませんし、通信量で制限を受けたりする事はありません。
結論として携帯電話はWi-Fi環境が整備されている家庭内や、Wi-Fiスポットにおいては
Wi-Fi接続で利用した方が通信速度も安定していますし、LTEの電波でパケット通信としてのカウントもされませんので、
Wi-Fi接続で利用した方が良いです。
インターネット接続に関しては下図をご参照下さい。
< LTE5Gサービスの現状と今後 >
携帯電話の5Gのサービスが開始された当時は、映画が数分でダウンロードができるようになるとか、携帯電話の通信速度が
画期的に高速化され、世界が変わるなどの前評判がかなり高かったのですが、確かに4Gに比べれば高速になっていますが
5Gの電波は電波の特性上、建物、ビルの中など障害物にかなり影響される為、5Gの電波状況が良好の場所以外は自動的に4G以下に
なってしまいます。
また、5Gの電波環境が良いところでも、実際は携帯電話会社の5Gアンテナ(局設備)からインターネット側の環境全てが5G環境に合った網構成、
サーバー構成になっていない為、5G用に用意された特定のアプリケーション以外では特に高速性を実感できる状況にないのが実態です。
それでも、5Gの方が通信速度が4Gに比べれば高速になっていますので、当然携帯電話で動画再生、ザッピングなどを行うと
通信されるパケット量も多くなるため、携帯電話の契約パケット量を消費する時間が早くなりますので、5Gでは注意が必要
です。
将来的に5Gのアンテナが潤沢に設置され、建物の中でも、ビルの陰でも、通信環境が改善され、且つ、各携帯電話会社のインターネット
への網構成および、各サービスのサーバー環境が十分に5G環境に整備がされ、携帯電話のパケット料金体系が大きく変更され、今以上に制限が緩和
された場合、場合によっては光ファイバーを引き込んだり、ONUやCPE(Customer Premises Equipment)などの設備が不要になり、LTE 5Gの家庭用
装置を置くだけで、自宅で快適なインターネット環境が構築できる事になる時が来るかもしれませんね!!!!
参考までにある場所での4G、5Gの速度測定の結果を以下に示します。